新人教育に取り組むにあたって

 仕事が出来る人とそうでない人の違いを訊かれた時、あなたは何と答えるでしょうか?きっと、元々の仕事能力の違いなんて答えるのではないでしょうか?
 では、ここでもうひとつ質問。何を持ってして仕事が出来る、出来ないの判断が出来るのですか?これにはなかなか答えが出にくいかもしれません。
 失敗ばかりだけどなぜか患者に人気がある、仕事はバリバリだけど患者からは「苦手」と敬遠される。この2つを比較しても、どちらが仕事が出来ないとはなかなか言い難いのではないでしょうか?
 そこで、患者にとっても職場にとっても、一番欲しい人材がこちらです。

 “任された仕事はなんでもこなし、かつ患者の気持ちに常に寄り添ってくれる存在”

 うむ、確かにこんなパーフェクトな人材ばかりが揃っていれば、この病院はとても人気が高いに違いありません。
 しかし、それは中堅以上が揃っていての事。もしもここにまだまだ未経験だらけの新人が入ってきたら?きっと、患者の目は自然と厳しくなり、先輩や上司の指導にも自然に熱が入りやすくなるはず。
 その結果は?上手く溶け込める人ばかりでないのが現実。もしかしたらすぐに辞めてしまうかもしれません。
 そこで一番良いのは、まずはその新人の能力容量を先輩や上司がきちんと見極める事。そして、それに見合った仕事から取り組む事を進めるというやり方を取る事です。
 そして進める上で、きっと何かしらの悩みが生まれてきますから、その時にはみなで一緒に考え、気付き、相談する事だといえます。
 患者の中には、もちろん理不尽な方もいるかと思います。ですが、それはもしかしたら、こちら側だけの考えであって患者側もそう感じているかもしれません。
 そういった場合、真っ向から対立するというのは当然ながら御法度。そこで、新人がそういった場面に立ち向かった時に支えるべきなのが、その場を今まで幾度も経験してきた先輩方なのではないでしょうか?
 新人教育というのは、きっと子育てに近い感覚だと思います。
 あなたは、生まれたての赤ちゃんに喋れといいますか?歩けといいますか?言わないですよね?
 それと同じ。新人教育の場でも、最初から同等を望んではいけないのです。早く成長してほしいという気持ちも分からなくはありませんが、急かすのではなく、まずは待ってみる事から始めてみましょう。
 そうすればきっと、新人にもその思いが届きマイペースながらも頑張ってくれるのではないでしょうか?